2025/03/06

第5回 読解のための文章を作ろう

今日のプロンプト 

日本のアニメの歴史について説明する文章を800字ぐらいで書いてください。


AIの回答 

(2025年3月6日にMicrosoft Copilotにより生成) 

 

日本のアニメは、20世紀初頭に始まりました。最初のアニメーション作品は、1917年に公開された「なまくら刀」や「塙凹内名刀之巻」などの短編映画です。これらの作品は、手描きのセルアニメーション技法を用いて制作されました。 戦後、日本のアニメは大きな発展を遂げました。1958年には、東映動画(現在の東映アニメーション)が初の長編カラーアニメ映画「白蛇伝」を制作しました。この作品は、日本のアニメーション映画の礎を築きました。 1960年代には、テレビアニメが登場し、アニメの普及が加速しました。手塚治虫の「鉄腕アトム」は、1963年に放送開始され、日本初の本格的なテレビアニメシリーズとして大ヒットしました。この成功により、多くのアニメ制作会社が設立され、テレビアニメの制作が盛んになりました。 1970年代から1980年代にかけて、アニメのジャンルは多様化し、ロボットアニメやスポーツアニメ、魔法少女アニメなどが登場しました。特に、富野由悠季の「機動戦士ガンダム」や、宮崎駿の「風の谷のナウシカ」などの作品は、アニメファンの間で高い評価を受けました。また、この時期には、アニメ映画も多く制作され、スタジオジブリの作品が国内外で高い評価を得ました。 1990年代には、アニメは国際的にも注目を集めるようになりました。押井守の「攻殻機動隊」や庵野秀明の「新世紀エヴァンゲリオン」などの作品は、海外でも高い評価を受け、日本のアニメ文化を世界に広めました。また、この時期には、アニメを原作としたゲームやキャラクターグッズなどの関連商品も多く登場し、アニメ産業はさらに拡大しました。 21世紀に入ってからも、日本のアニメは進化を続けています。デジタル技術の発展により、CGアニメや3Dアニメが普及し、より多様な表現が可能になりました。また、インターネットの普及により、アニメの配信サービスが増え、世界中の人々が日本のアニメを楽しむことができるようになりました。 日本のアニメは、単なる娯楽の枠を超え、文化的な影響力を持つ存在となっています。今後も、新しい才能や技術の登場により、アニメの世界はさらに広がり続けることでしょう。

(876字)



AIにできること

 生成AIを使えば、読解の練習に使う文章も簡単に作成することができます。「推し活」や「eスポーツ」など、学生が興味を持ちそうなくだけた話題から「SDGs」や「原発再稼働」といった硬い話題まで、どんな話題からでも文章が作れます。

 市販の読解教材も文章がよく練られていて、よいとは思うのですが、出版されてから時間が経って、内容が古くなってしまっていたり、いかにも教科書といった感じのまじめな話題ばかりで、学生が退屈してしまうこともあるかもしれません。
 しかし、AIを使えば、今話題になっている現代社会の問題について文章を作ることができますし、その時々の学生の関心に合わせて、学生が読むことに意味を感じられる文章を作ることもできまるでしょう。
 今までは、読解教材の文章であきたらないときは、新聞や雑誌、インターネットの記事、エッセイなどを生教材にして、授業で取り上げることがあったと思います。しかし、多くの記事やエッセイを読んで、内容が授業で扱うのにちょうどよく、学生のレベルにも合った生教材を見つけるのはなかなか難しいことでした。今回のようなAIで作成した文章はそうした生教材の代わりとして使うこともできるのではないでしょうか。

人間にできること
 AIに文章を作らせた場合、まず、文章におかしいところがないかどうか、また、内容が間違っていないかどうか確認しましょう。最近のAIの作った文章の場合、言葉の使い方がおかしいとか、文法が間違っているといったことはほぼないのですが、一応確認しておきましょう。次に、必ず、文章の内容が間違っていないかどうか、確認してください。少し面倒ですが、インターネットで調べることで、ある程度、文章の内容の確認が取れます。
 ところで、この文章には、「発展を遂げる」「礎を築く」など、上級の表現も含まれています。難しすぎると思われるところは、教師が簡単な表現に修正してもよいと思います。また、第六回のブログ「読解の文章をやさしい文章にしよう」のプロンプトを使って、文章に出てくる語彙のレベルの調整をしてもかまいません。
 さらに、第三回のブログ「文章の語彙リストを作ろう」のプロンプトを使えば、今回の文章の語彙リストを作ることもできます。翻訳付きの語彙リストを作って、学生に配ることもできるでしょう。

ここに注意! 

 AIが作る文章には、間違いが含まれることがあります。

 AIはインターネットの情報を学習して、その情報をもとに文章を作りますが、元々のインターネットの情報が間違っていると、それを反映して、AIも内容の間違った文章を作ってしまいます。

 また、AI自身が事実と異なる内容の文章を勝手に作り出す、ハルシネーション(Hallucination、幻覚、幻影)という現象が文章の生成過程で起こることが知られています。特に、AIが学習したことのない情報、AIのあまり知らない情報について、無理に文章を作成させようとすると、このハルシネーションがしばしば起こることがわかっています。

 今回の文章にも残念ながら間違いが含まれます。まず、「なまくら刀」と塙凹内名刀之巻」という作品名が、別の二つの作品であるかのように書かれていますが、これは間違いです。実は作られた作品は一つだけです。最初に「なまくら刀」というタイトルで作品が作られたのですが、公開時に塙凹内名刀之巻」というタイトルに変更されて、このアニメは上映されました。ですから、作品が二つあるわけではないのです。実際には作品は一つしかないのに、AIが作品が二つあると勘違いしてしまっているのです。

 さらに、もう一つ間違いがあります。「なまくら刀」は「セルアニメーション技法」で作られたと書いてありますが、これも事実ではありません。古いアニメーションなので、AIが勝手に「セルアニメーション技法」と結び付けて、文章を作ってしまっていると考えられます。

 古い作品の情報で、インターネットにもあまり情報がないので、AIも勘違いをしてしまったようです。

 AIのハルシネーションを減らすための研究が現在盛んに行われているそうですが、現状では、AIに文章を作らせた場合は、内容が正しいかどうか必ず確認すること(ファクトチェック)が必要です。

 (今回、AIが作成した文章は、私が調べた限り、その他のところは間違っていないようです。もし今回の文章の中に他に間違っているところがあったら、コメント欄で教えていただけますでしょうか。)


0 件のコメント:

コメントを投稿

仕事が忙しく、ご返信が遅れることがありますが、ご回答お待ちしています。

第10回 単語の選択問題を作ろう。

  今日のプロンプト 1 「修繕」という言葉を使って、穴埋め問題を作ってください。三つの選択肢の中から答えを選ぶ問題にしてください。 AIの回答1 (2025年3月29 日にClaude 3.7 Sonet により生成) 問題:台風で壊れた公民館の(   )工事が来週から始まる予...